そもそも家庭教師とは一体何でしょう?

生徒達の分からない処を教える職業。 確かに「教える」仕事ですね。 しかし、家庭教師のホームページのほとんどがその「教える」ということに関して具体的なコメントがありません。これは一体どういうことでしょうか?「教える」ことは教師なら誰でもできると考えているのではないでしょうか? 「教える」ことは簡単なことではありません。 生徒の躓いている箇所を判断し、そこを分かりやすく面白く解説し、それを定着させるために宿題を出す。 その宿題の出し方、宿題のチェックの仕方(これが大事です、宿題の出しっぱなしは効果がありません)、暗記事項の定着方法の考案等を生徒の個性、能力に応じて考える。 そして二度や三度でうまくいく事の方が少ないので、これを根気よく、定着度や理解度に応じてやり方を変えながら繰り返す。 これが出来なければ、「教える」ことはできません。 こういうことは学生の家庭教師にはまず出来ません。 そして残念なことに所謂プロ家庭教師と言われている教師もキチンとやっている人は非常に少ないのが現状です。 私が教えた生徒のお母さん方は口を揃えて「山本先生のようにやってくださる家庭教師は今までいませんでした。」とおっしゃいます。

実績紹介

2024年
英語、国語、数学を指導して大阪公立大学(看)に合格させました。


2024年
三教科を指導して甲陽学院中に合格させました。


2023年
全教科を指導して香川大学医学部に合格させました。


2020年
今年度の受験生4名は引き受けた時点でE判定、その内2名を第一志望校に合格させました。


2019年
主に算数を指導して神戸女学院中に合格させました。


2018年
三科目(主に算数と国語)を指導して甲陽中に合格させました。


2017年
三教科(主に理科、国語)を指導し灘中に合格させました(3冠王達成)。


2016年
今年は受験生全員第一志望校合格しました。


2016年
四教科(主に英語と国語)を指導して灘高校に合格させました(トップ合格)。
三教科(算数、国語、理科)を指導して甲陽中に合格させました。


2016年
入試直前の12月の時期でもE判定の生徒を第一志望校に合格させました。


2015年
算数、国語、理科の三科目を指導し偏差値を20程度上げて第一志望校に合格させました。


2014年
4か月の指導で神戸大学法学部に合格させました。


2013年
3か月の停学処分を受けた生徒を甲南大学に推薦で合格させました。


2011年
中学1年生の冬に偏差値30ほどの生徒を引き受けて、5年間数学、英語、理科、国語を指導して偏差値60半ばの立命館大学に合格させました。


2011年
この指導実績には、具体的な教科、科目を教えていないと掲載していないのですが、あまりに嬉しいので掲載させてもらいます。
平成19年度に灘高に合格させた生徒がアメリカのエール大学に入学しました。
灘高に合格した際に灘高での勉強の仕方を教えただけですが。


2010年
数学、英語、化学、物理を指導して、同志社女子大薬学部に合格させました。


2008年
数学、国語、理科の三教科を指導して灘高校に合格させました


2007年
6月に報告です、3年程前に短期間指導した兄弟が2人とも京都大学に合格しました。兄は浪人しましたが。


2007年
2006年9月にE評価の生徒を第一志望の学校(偏差値62)に合格させました。


2007年
2006年11月に偏差値43の生徒を第一志望の学校(偏差値56)に合格させました。


生徒のタイプに応じてもう少し具体的に話しましょう。

banner
滝川高に合格し立命館大学に進学した生徒について

詳細を読む

banner
灘高を受験し、エール大学に入学した生徒について

詳細を読む

banner
灘中に合格した生徒について

詳細を読む

滝川高に合格し立命館大学に進学した生徒について

この生徒を引き受けたのはもう中学2年生になろうかという中学1年生の3月でした。
クラスの最下位、偏差値は30程度でした。体に少し弱い処があり、クラスの他の生徒からイジメを受けていたという事もあり、この成績でした。お兄ちゃんと同じ滝川高に入れてくださいとの依頼でした。

 「さてどうしたものか?」と思いました。滝川高に合格させるには偏差値25は上げないといけません。「2年で25、ちょっと苦しいな」と感じました。でも弱音を吐いたからと言って偏差値は上昇しません。とにかく出来る事からコツコツとやっていくしかありません。まず学校の授業を一生懸命に聞きなさいと注意しました。ただ一生懸命に聞くと言ってもよく分からないであろうから、学校の授業の時に学校の先生の目をじっと見つめていなさいと言いました。先生の目を見つめながら、先生の言っている事を全部暗記するつもりで聞きなさいと指導しました。もちろん全部暗記出来る筈がありませんが、全部暗記しようと思って聞くことで集中力がぐーんと上昇するのです。2か月ほど経過すると生徒本人から授業が少し分かるようになったという報告を受けました。授業を集中して聞くといっても、まずは滝川高受験に必要な数学、英語、国語の三科目なので負担は少なかった筈です。

 この間に私がした主な仕事は小学校の内容の復習です。算数の分数の計算の訓練、国語の漢字の復習、文章読解の基礎の説明、これらを小学校の復習と生徒に悟られないようにプリントをコピーして教えました。学校の授業が少し分かるようになったということなので、私の宿題を少し多めに出すようにしました。しかしその宿題が問題でした。宿題を単にすれば良いと考えていて、どれだけ間違えていようとも、暗記の宿題であればほとんど暗記していなくても、宿題をしたと考えていたのです。これからがプロ家庭教師の本領の見せ所です。徹底的に意識改革です。宿題をするという事は、宿題に出された事項を再びテストされた時に完璧に出来るようにしてこそ宿題をしたと言えるのだと、暗記の宿題であれば完璧に暗記してこそ宿題をしたと言えるのだと、教え込みました。もちろんそう簡単に完璧に出来るものではありません。しかし完璧に宿題をこなそうという意思が大事なのです。完璧に宿題をしようという意思がある限り、必ず生徒の学力は伸びます。

 3か月ほどして私の宿題がそれなりにこなせるようになったのを機に、2年生の9月から私の授業は学校より先行して進めることにしました。3年生の9月からは滝川高の過去問をする予定なので、あと1年で中学3年生の内容を終了させなければなりません。さすがに授業内容を先行して勉強するのは難しいらしく、私の授業が週1回の中学2年生の間は効率よく進める事は出来ませんでした。中学3年生の4月には週2回になりました、そうなると先行授業も少しは分かり易くなったようでようやく軌道に乗ってきました。3年生の夏休みには過去問をするための基礎造りを徹底的にしました。夏休み明けの9月の模試で偏差値40程度でした。まだまだ滝川高受験には不足ですが、これでも良く伸びてくれたと私は感じていました。

 私のプロ家庭教師の経験上、偏差値が低い生徒はテストのやり方が下手な場合が多いです。もちろん学力が低いのは確かなのですが、テストのやり方を手取り足取り教えてあげるとびっくりするほど伸びる場合が多いです(例外もありますが)。過去問でテストのやり方を特訓をすれば偏差値で10は伸びるであろうと考えていました。3か月間過去問漬けの結果、12月の模試で偏差値48になりました。でも滝川高にはまだ7足りません。学校の進路指導の先生には滝川は100%無理だから、志望校をワンランク下げろと強く言われたそうです。この生徒のお兄ちゃんも直前で良く伸びてもう少しで滝川高の特進に合格出来る処までいったのです。偏差値で20ほど伸ばしたので私はこの生徒を滝川高に合格させる自信がありました。私は生徒のお母さんに言いました、「絶対に合格させてみせます、志望校を変更する必要はありません」と。

 冬休みにはお昼の時間帯にほぼ毎日授業をしました。中学受験が終了して私のスケジュールに余裕が出来てから高校受験までは週3回のペースで授業をしました。結果発表の当日、お母さんは「合格しました」と電話口で仰ってから泣き出されてしまいました。こちらも思わずもらい泣きです。

 生徒は高校受験合格で自信が付いたのか、滝川高校での勉強は非常に順調でした。難なく立命館大学合格です。偏差値レベルで言えば5年間で30から65に伸ばしました。私のプロ家庭教師の人生の中でも会心の仕事の一つです。

灘高を受験し、エール大学に入学した生徒について

 中学3年生の4月に引き受けました。その時すでに英語は灘高合格レベルでした。しかし残りの3科目はとても合格レベルとは言えませんでした。特に問題なのは、この生徒は小学5年生の時に日本にやって来て日本語の読解に少し難があるという事でした。しかし逆に考えると日本語の読解に難がある状態で 研伸館という一流の進学塾で成績を伸ばしてきたのですから、間違いなく能力があり、努力家でもあるという事です。これは何としても合格させてあげなくては。この生徒を灘高に合格させるのは私にしか出来ないと思いました。
 しかし週1回の授業で3教科を指導するのは至難の業です。とりわけ日本語力をどう伸ばすか、それが一番の難題でした。でも国語に時間を割くことは不可能でした。やはりまず数学の学力を伸ばす事が先決だと考え数学の過去問をする事にしました。その時に心掛けたことは、数学の設問の文章の解説を正確に且つ丁寧にすることでした。設問が正解であれ不正解であれ。助詞や助動詞の意味、微妙なニュアンスの違いを丁寧に解説しました。数学の過去問を解説するなかで少しずつ国語の読解力をあげる基礎を作り上げました。
 そして夏休みには週2回の指導にして頂けました。その中の1回は数学の学力を上げるのに全力を尽くしました。残りの一回は理科と国語の過去問をしました。理科は以前の数学と同じく理科の設問の文章の解説もしました。国語は読解力の底上げを心掛けました。そして、9月の塾の模試では、数学が2位になりました。これでいけるという手ごたえを感じました。ただ英語の勉強時間が減ったので英語の成績がベスト5から落ちたのが残念でした。そこで9月からは英語の過去問をして、知らない単語や熟語が出てきた時の解法を徹底的に指導しました。これで英語の成績も元に戻りました。
 後は4教科をバランス良く指導し、灘高に合格させる事が出来ました。英語以外の3教科は偏差値で10程度上げる事が出来ました。灘高合格の食事会に招待された時に灘高での勉強方法を教えました。今までの受け身の勉強ではなく、予習中心の勉強にすることが大切だと。特に理科、社会は予習の段階で内容を完全に理解しようとすること、何が大事で、何を暗記しなければならないかを自分で考えることが必要だと。こうする事でまだ完全ではない日本語の読解力も向上すると。そして学校の授業は自分の予習の理解が正しかったことを確認する場にすること、すなわち理解が不完全であればその場で理解を完全にし、暗記が不完全であればその場で暗記を完全にすること。
 SATの数学の試験は数学特有の文章の英語表現に慣れるとそんなに難しくはありません。やはり難しいのは英語でnaitive感覚がないとあの長文を短時間では出来ません。naitiveの知人がいるなら毎週(出来れば毎日)メールで連絡を取り合うことを勧めました。これで灘高での成績を上げて灘高の先生のOKがもらえればアメリカの大学に行けると助言しました。結果はエール大学入学です。

灘中に合格した生徒について

 灘中に合格した生徒のほとんどは引き受けた時点で進学塾の灘クラスに在籍していました。合格の可能性が低くても灘クラスには何とか在籍してくれていないと、なかなか灘中には合格出来ないのが現実です。
 しかし中にはびっくりするぐらい伸びる生徒もいます。その生徒は5年生の春に引き受けた時点では浜学園で偏差値50程度でした。お母さんの希望としては灘、甲陽を受験できれば最高だけれども、何とか星光ぐらい受験出来る様にして下さいとのことでした。その当時の浜学園で偏差値70はないと灘中は合格出来ませんでした。漢字や計算練習、理科の知識事項の暗記はコツコツしてくれる生徒でした。
 漢字の勉強の時に注意して欲しいこと、理科の暗記事項のポイントの指摘、より暗記しやすい方法の提示を丁寧に続けました。そして算数はその子の目の前で一から図を書きました。図を書いて問題を解いた後でその図を隠して問題をその生徒に解いてもらうということを繰り返しました。1年後には偏差値が60を超えました。これで星光学院中なら何とかなるという手ごたえを感じました。
 しかしお母さんは気が変わられてどうしても灘中を受験させたいと仰いました。今のまま勉強を続けてもあと偏差値が10以上伸びるという保証は出来ませんと申し上げました。するとお母さんは週2回にしても駄目ですか?と仰いました。週2回にしたからといって、偏差値を50から60にするのと、60から70以上にするのとでは雲泥の差があるという事実に変わりはありませんと申し上げました。それでも灘中を受験させたいと仰るし、生徒本人もどうしても灘中を受験したいと言いました。
 こうまで言われれば、私も従わざるを得ません。今まで以上に指導に力を入れることにしました。週2回になるので理科の力のつり合いや水溶液、天体等よく出題される分野を丁寧に説明しました。暗記事項をまとめたレジメを今まで以上に制作しました。そして暗記が出来ているかを毎回チェックし出来ていなければ、また宿題にするという事の繰り返しを丁寧に続けました。算数は基本的には今までと同じく、質問の問題を目の前で図を書いて解くという指導ですが、もっと実力を付けてもらうために図の制作や説明を途中で止めて残りを自分で解かせるという方法を多用しました。この方法がこの生徒に合っていたようで算数、理科はいち早く何とか合格レベルに届きました。夏には志望校判定模試でB判定を取りました。夏休み以降は過去問で特訓をしました。10月にはA判定をもらいました。よく私の指導についてきてくれました。結果は灘中合格です。2年で偏差値でいえば25伸びてくれました。

 また別の生徒は夏休み直前の7月に引き受けました。希学園の灘クラスの最下位でした。前の家庭教師に灘中は無理だと言われたそうです。その家庭教師は希学園の算数の講師(灘クラスの)でした。その講師に5年生の春から1年ちょっと指導を受けていて灘クラスの最下位だと灘中は無理かなと思いました。
 まず前の家庭教師にどのような指導をしてもらっていたかを確認しました。1年ほど教えてあまり伸びなかったのですから、その講師の指導方法は間違いなくその生徒には適していなかった筈です。その講師は算数の図の書き方を速さの問題、割合の問題、比の問題、場合の数等それぞれの問題に合わせて教えその図を暗記しろというものでした。私の予想通りでした。これは塾で指導する一般的な方法ですが、家庭教師の指導法ではありません。しかし、プロといわれる家庭教師の中でもこの方法を採っている家庭教師が多いのも現実です。私は生徒の目の前で白紙の状態から図を書いていきます。そして絶えず生徒の顔色をうかがい、少しでも怪訝な顔をするとその時点で何故図をこのように書くのかを丁寧に説明します。図の書き方の根本的なことを叩き込みます。
 するとその生徒は私が質問された問題をすらすら解くものだからえらく感心するのです。何故そんなに感心するのかと聞くと、前の家庭教師の先生は塾の解答を見ながら解説していたと言うのです。その生徒は面白がって、理科や国語の質問もどんどん私に浴びせるのです。その都度私が的確で分かり易い解説をしているだけでその生徒の成績はぐんぐん伸びました。9月の志望校判定模試で灘中のA判定をもらいました。あっさりと灘中合格しました。これは私とその生徒の相性が良かったこともありますが、前任者の家庭教師のレベルが低かったことが原因です。一般に、一流の塾や予備校の講師は家庭教師としても一流だという誤解が蔓延していますが、多人数相手の指導法と一対一の指導法は根本的に異なります。保護者の方々はこの点を誤解なさらないことを切に願います。

上に戻る
Copyright(c) 2014 Yamamoto Inc. All Rights Reserved.